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ダム賛否、あやふやな答えで、自然の存続を左右してはならない
長野県の知事選挙が終わった。
ダムの問題を賛成・反対、どちらの有権者にも期待させる形で、
政権与党の強力なバックを背景に阿部さんが当選した。
事業仕分けというが、今後、ダム1個の年間維持費にかかる莫大な費用を無視して、
「長野県型・事業仕分け」などとは語ってはならないと私は思う。
治水問題等を知らないわけではないが、
一旦ダムを作ってしまったら維持費用1年あたり何十億円という。
全県民にとって幸せとなる別の有意義な政策にその費用をあてたら、
毎年どれだけ実行でき、県全域にいきわたるだろう。
どれだけ、セメントのお金が、長野県の人々の労力の対価に変わるだろうか。
さて、人間が住むこの地球はあと何年、何億年先まで健在であろうか?
今、生きている人間は自然をどんどん事業で破壊しているが、
そういった事業をおこし中核をになっている方たちは、
何十年先、何百年先、何千年先ということを描いているのだろうか?
確かに今、目の前を生きていかなければならない事実はあるし立場もあるだろう。
しかし歴史は、自分の子供、そしてその子供そしてその子供・・・永遠つづく。
自分が死んでしまった後は「後の者がなんとかするだろう」という考え方なのだろうか?
自然界には食物連鎖というものがある。
そこに住んでいた植物や動物たちは絶妙なバランスで、
何億年、何十億年もの時間を営んで作り上げてきた世界であろう。
シカやサル、リス、クマ、虫、微生物、花、これらの生命に投票券が
あったらどうであろうか。きっと100%、ダムは反対ではないだろうか。
いきすぎた発想であるが・・・。
しかし人間が生き物の中で、一番の実質的な権力者であるといっていい。
自然の営みの中にあって、生かされていることも忘れ・・・。
冒頭のダムの問題にもどるが、賛否どちらの有権者にも期待させる、
阿部さんのあやふやな答えというのは、自然や子孫に対する
一人の人間としての責任感が私には伝わってこなかった。
その問題をあやふやにして、子供の未来やお年寄り、自然環境、
林業や農業を語って良いのだろうか?という疑問に結びつくからである。
その疑問は飛躍し長野県知事になぜなりたかったのか、
という疑問にも繋がってしまうからである。
たとえどんな政治的立場にあったとしても基本の理念は大切である。
しかし、知事になったからには、良く精査してほしいと願うばかりである。
長野県知事候補3人のうち、
ひとりだけ、検証し見直す必要性があるとはっきりしていた松本猛さんは、
理念や政策が一貫しており説得力や裏付けが際立っていたように思う。
ふつうの人が疑問に思うこと考えることを具体化したこともあるだろう。
また美術館館長経験者で発想に独創性があり、
長野県の特徴を良く考えた政策で充分実現が可能であったと思う。
草の根活動を主とし、投票率が過去最低の中にもかかわらず、
相当数の票を獲得している。
県知事には強い権限が付与されているという。
しっかりした理念があって見識があって、
県職員と一緒にやろうという思いがあれば、
政党のバックの組織力など県知事には本来は必要は無いはずである。
松本たけしさんの結果は、中身の濃い重い得票ではないかと私は捉えている。
重ねてダムというのは自然をおもいっきり壊す大規模な「大型公共工事」である。
壊した景観を、もう2度と同じ姿は見せてくれないようにする、そんな事業である。
私も道など「安全・便利」という恩恵を享受している身ではあるが、
億年を培った自然を「壊す」には、
その自然の存在の重み以上の、重みのある理由がなければならない時が来ていると思う。
しかし、そんな重い理由、どんな理由なのであろうか?
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